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梨農家さんへ遊びに行ってきました!

2019.12.20

2019年9月18日(水)秋晴れ(気温は真夏)

本日は熊本県の荒尾市というところで梨の農園を営まれている井元さんのところへ遊びに行ってきました。熊本県荒尾市は梨の産地として有名であり、多数の梨農家さんが丹精込めて梨を栽培されています。ほとんどの梨農家さんが平地で梨を栽培されている中、井元さんの梨農園は小高い山の上にありました。


私は今までに、

  • イチゴ
  • ブドウ
  • メロン
  • ミニトマト

の栽培を見学に行ったことがありますが、全てハウス栽培でした。ハウス栽培でない梨農園がどのようになっているのか、興味津々でおりました。着いた途端、思ったことが、

で、でかい。。。

とにかく大きいという感想しか出てきません。もう大きすぎてどこからどこまでが井元さんの農園なのか分かりません。梨農園の大きさを伺ったのですが、覚えていないという失態をおかしてしまいました…巷でよくある「東京ドーム〇個分」と言いたかったのですが、私の凡ミスのせいでお伝えすることが出来ません。敢えて井元さんの梨農園の大きさを表現するとすれば、

熊本によくある小高い山1個分

となりますでしょうか。大体の大きさがお分かり頂ければ幸いです。

農園に入ると、既に実が1つも無い木々が並んでいました。

「これは幸水という品種の木々で、既に収穫は終わっているよ。」

と井元さん。幸水は熊本県の梨の中でも収穫の早い品種であり、8月の上旬から出回り始めるとの事でした。同じ梨でも品種が違うと収穫時期が全く異なるとも教えて頂きました。例えば、新興梨。この品種も熊本県で栽培されているものですが、収穫時期は11月だそうです。夏真っ盛りの8月に幸水、秋も終わりに近づく11月に新興梨、何となく風情を感じるのは私だけでしょうか。。。

さらに奥に進むと、ついに出会えました。木々に実っている梨たちに。

ここで私の中に疑問が生じました。私の他にも疑問が生じた方がいると思います。

なぜ、木々に実っている梨は新聞紙を被っているのか?

単刀直入に井元さんに聞いてみました。

「梨に新聞紙をかけているのは、日光などによる梨の色変わりを防ぐためのもの。色変わりしてしまった梨は商品にはならない。」

との事。なるほど、外で栽培しているフルーツはその時々の環境に順応していると思っておりましたが、やはり人の手を加えることによってより見た目も味も美味しいフルーツに仕上がるのですね。というか、1つ1つの梨に新聞紙をかけていく、その作業を想像するだけで頭が下がります。。。

ちなみに今年は雨が多く梨の品質が安定していないようです。でも、先日梨を食べましたが甘くてみずみずしくて美味しかったイメージしかありません。なんでも、品質の良くない梨は選果の段階ではじかれるとか。せっかく作った梨が出荷できないなんて悲しすぎますよね。。。

最後に井元さんがボソッと仰っていた事がとても気になりましたので、書いておきます。

最近の梨の生産者は、梨を早めに出荷しようとする傾向があるようです。井元さんからみても「まだ少し早いんじゃないの!?」という時期に。なぜなら、市場に梨が出回っていない時期に一足先に梨を出荷すれば、より高値で買ってもらえるから、なのだとか。もちろん生産者さんから見れば自分の作った梨を高値で買ってもらえるほど良い事はありません。

しかし、当然の事ですが時期が来る前の梨は美味しくありません。マズいです。固いし甘くないしみずみずしくない。梨の品種に豊かな水と書いて「豊水」というものがあります。その名の通りみずみずしい梨なのですが、時期前に出荷された豊水は全くみずみずしくない、と井元さんが仰ってました。確かに、梨の出荷の最盛期には梨価格は落ちるそうです。供給過多の影響なのですが、だからと言って美味しく無い梨を出荷されてそれを口にした消費者はどのように思うのでしょうか。二度と購入してくれないのではないでしょうか。

梨を含めた青果物の商流がいけないのかもしれません。地域のJAや青果市場に持ち込むと、時期によっては買い叩かれる可能性があります。もちろん、大量の商品を捌くには上記商流も必要不可欠です。しかし、その他の商流も確保しておくべきなのではないか、と感じております。

例えば、生産者さんが直接消費者に販売できるルート。このようなものがあれば、適切な価格で消費者に販売することが可能です。高値で売るために時期前に出荷する、という弊害は多少なりとも改善されるのではないでしょうか。もちろん、いきなり直販ルートを持つことなど不可能に近いですが、当サイトなどを利用して頂ければ何か新しい道が開けるかもしれません。

途中から何を書いているのか自分でもよく分らなくなってきましたので、本日はこの辺で。井元さん、ご多忙の中いろいろとありがとうございました。今後も美味しい梨を作ってください!

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。